辿り着いた、その先に

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「兄妹……だったんだ」  レオンが複雑そうな表情でぽつりと呟く。そうは言われても、なかなかピンと来ないのがもどかしい、そんな顔だった。  事情を知らない当の二人は、こちらを見つけた途端、大きく手を振ってきた。ただ、ティナの方は途中で何か感づいたらしく、振っていた手を静かに下ろす。隣のバートは、のん気な顔で両手を大きく振っていた。 「おーい、兄貴、リュウくーん! ちゃんと説得周り終わっとぅあ!!」 「このバカ! 空気読みなさいよ!」  すかさずティナから鉄拳を食らったバートは、大きく振っていた手を頭にやって悶絶する事となる。ティナはそんな彼に呆れて溜め息をつくと、両手を上着のポケットに入れた。その姿勢で前に向き直り、ゆっくり歩いてきた彼女は、感極まって涙ぐんでいるシリウスを見上げた。 「何なの? あんた誰」 「……俺がこの身体の持ち主でないと解るのか」 「あたしとその子とは姉弟みたいなもんよ。顔見りゃ解るわ、舐めんじゃないわよ」 「はは。――相変わらず威勢がいいな、ラクティス」  意味が解らない、とでも言うようにあんぐりと口を開けるティナ。その後ろから走ってきたバートに至っては、ティナの隣に並んだ途端に頭を撫で回される。
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