夜は自己嫌悪で忙しい

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ああ、あぁ おれは死にたい。それか、アイツを殺してやりたい。おい、笑ってくれ。おれはアイツに惚れているんだ。   惚れて惚れて惚れぬいているんだ。 なのに、アイツはおれの事を愛してくれない。   露骨に拒否してくる訳じゃないが気持ちの底ではおれを好いてくれてない。 分かるに決まってるじゃないか!おれ達は生まれた時からずっと一緒にいたんだ。どんな細動だって見逃すもんか。   あぁ、いくら嫌われたっておれはアイツを手放す訳にはいかない。 惚れた相手に代用品なんてきくもんか。いや、恋人なんて言葉じゃ生温い。おれの半身なんだ。 代わりなんて有り得ない。おれはどうすればいいんだ。     こんな調子じゃいつかきがくるっちまう。死んだって明日には元通りだ。   それでも死にたい。おれはもういやだ。耐えかねる。死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい。
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