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静音様は僕の前に立つと、なにやら申し訳なさそうな顔をしていた。
どうでも良いけど静音様って良い匂いがするんだな。女性特有の甘い匂いって言うか……ってそんなのはどうでもいいんだった!
僕がそんな変なことを考えていると、静音様は僕に喋りかけてきた。
「あのな、今日は私と寝ることになった」
「そうですか……ってえぇ!?」
そう言われて、僕は動揺を隠せるはずがなく、そう大声を出してしまっていた。
「いや、な?部屋がどうしても用意できなかったんだ。だから今日だけは我慢してくれ」
「いやいや!ご迷惑でしょうから僕はソファーに寝ます!」
そんなことをされたら、僕が寝れなくなってしまうと思う。第一静音様みたいな綺麗な方と……って考えれば考えるほど変な妄想がぁぁぁ!
「別に迷惑じゃないが……って大丈夫か!?」
静音様にはどう見えていたのだろうか、静音様は僕を心配するようにそう言った。
「はい……大丈夫です」
「なら良いんだがな。と言うわけで竜は今日は私と寝るぞ」
ここまで来たら、僕は断ることも出来なくなってしまい、無言のまま頷いてしまった。
「よし、それじゃあとりあえず今日は軍曹と美沙夜から仕事を教えてもらえ。私は部屋にいるからなにかあったら部屋に来るのだぞ?」
そう言うと、静音様は自分の部屋に戻っていった。
どうしよう? 僕……大丈夫かな?
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