6019人が本棚に入れています
本棚に追加
それから少しの間考え続けた結果、僕は1つの結論にたどり着いた。
「考えすぎても仕方無い。よし、とりあえず仕事を教えて貰いに行こう!」
そう言って僕は、軍曹のところに向かおうとした。
「あれ?場所……知らないや」
しかしそこは神崎クオリティ、ここで使わなければどこで使うのかと言う勢いで、僕は軍曹のいる部屋にたどり着いた。
「ん?坊主、どうしたんだ?」
「静音様にお仕事を教えて貰うよう言われてここに来ました」
そう言った瞬間、軍曹は座っていた椅子から飛び立ち僕の前に立ちはだかってきた。
正直に言うと相当驚いたが、僕はこれまでにもっと驚くようなことを体験してきている。そのおかげかどうかはわからないけど……驚いているのはバレていないようだった。
「ふむ……それではまず名前を」
「あ、はい。神崎 竜です」
「神崎……どこかで聞いたことがある名前だな。それも最近に」
そりゃさっき僕が自己紹介をしたからじゃないのかな? もしかして軍曹って……天然なのかな?
僕はそう思いながらも、口には出さなかった。出してしまったら何か危ないことが起きそうだったからだ。
そう思っていると、軍曹はなにやら僕のことを頭の先から足まで観察しているようだった。
最初のコメントを投稿しよう!