プロローグ

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僕がしばらくの間食事をしていると、突然少女が立ち上がった。僕はいきなりの少女の行動に驚き、食事の手を止めてしまった。 「あ、驚かせちゃったかな?ごめんね?」 少女はそう言いながら顔の前で手を合わせていた。 「いえ、大丈夫ですよ?それよりどうしましたか?」 「あのね、自己紹介をしてなかったからしようかなって」 そう言って少女は自分のことを指差しながら自己紹介を始めた。 「私は大河内 麗(おおこうち れい)。今年高校2年生になったの!よろしくね!」 よろしくね……と言われたけど、これからも付き合うことにはならないんじゃないかな? 「さ、次は君の番だよ!」 少女……いや、麗さんはなにやら期待したように僕に自己紹介をするように言ってきた。 僕はとりあえず自己紹介をするために、座っていた椅子から立ち上がり自己紹介を始めた。 「僕は神崎 竜です。一応高校は卒業しています。よろしくお願いします」 僕はそう簡単に自己紹介を済ますと、軽く頭を下げた。そして再び椅子に座った。 僕の行動を見てかはわからないが、麗さんもまた、座っていた椅子に座り直していた。 そして麗さんは、再び僕に食事を続けるように合図を出してきた。その合図に甘えるようにして僕は再び食事を続けた。
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