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チュンチュン
[ふぁあ、寝たぜ!三秒だけ、んな訳あるか]
ガラガラ
ジュッポ
フゥー
朝、俺は独り言を言いながら目覚め、
いつものように、窓を開け、タバコを吸った。
今日は待ちに待った入学式の日だ。
俺は昨日、昇龍の刺繍の入った中ランを買った。
ボンタンも新しく買った。
中学は裏地が赤だったが、今度は裏地が紫の物を買った。
俺はその一度も着ていない、中ランに袖を通し、
ボンタンを履いた。
桜が綺麗だなぁ。
そうだ、桜が散らないうちに梓と桜を見よう。
梓と言うのは俺の大事な愛しい彼女、いや、嫁さん(笑)
最近会ってなかったしな。
そう思いながら俺は朝食などを済ませ、玄関を出た。
花咲高校に着くと、入学式とでかでかと書かれた看板みたいのが校門にあり、そのすぐ横に、キョロキョロしている陽平と龍二、俺に手を振る凌と猛がいた。
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