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「おにい!」
「おう、リア。どうだったんだ、試合は。」
リアは帰宅してまっ先に、フェザーに練習試合結果を報告した。
「もちろんあたしの圧勝よ。軽くあしらってやったわ。なのにイズミったら、“隊長の弟の座を取ってやる!!”だって。」
「ははは…。その為にはまず、リアとイズミが婚約しなくちゃなあ。」
「お…おにい!?」
リアの反応を楽しむように、フェザーは少し間を置き、言った。
「でも…油断をしていると、本当にイズミに追い抜かれるぞ。」
フェザーの意外な言葉に、リアはめを丸くした。
「どうして?」
「知りたいなら、今から海岸に行ってみればいいさ。」
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