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…………そ、そ、そうだ、
きっと今日は、色々ありすぎて疲れたから
幻覚を見たんだ。
そうだ、うん、間違いない!!
……そう俺の中で思い殺したのだが……
人間と言うものは、なぜ見てはいけないものがあると、
どうしてこうも気になり、確かめたくなるのか………
そう思いながらも、顔を上げてしまったから仕方がない。
ダントツトップで、『見たい』と言う欲求に負けたのだ。
見て後悔したことは、言うまでもない。
俺は、その場に立ち止まったまま
目線だけ金縛りにあったみたいに
それに目が放すことができなかった。
幻覚だと思い込んでいたものが今、
現実となった瞬間だった………
そこには、
今にも飛び降りてもおかしくはない
・・
人間がいた。
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