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したがって、彼らは自分が「どうありたいか」は常に考えていますが、「どうあってほしいか」という要望を社会(学校)から求められたり、強制されたりした経験が少ないまま、就職活動の時期を迎え企業に就職します。そして企業に就職した瞬間から、会社から様々な要望を突きつけられ、過剰なストレスを感じることが多いのです。
「自分らしさ」を大切にする世代
彼らは自分が何をやりたいのかをとても重要視しています。この傾向は就職活動でも顕著です。就職先を選択する際のアンケートなどを見ると「自分がやりたいことができる企業」を重視する就職活動生の割合は8~9割に上ります。
さらに就職活動におけるエントリーシートでは、会社に入って何をやりたいのかを何度となく書くことになり、入社するまで強化され続けます。このため、「自分はこれをやるために入社するのだ」という思いが強くなりすぎる学生もいます。そして入社直後、自分がやりたいことができないと感じた新入社員の不満は、わたしたちが想像する以上に高い場合があるのです。
個性が大切と言われ育てられてきた彼らは、表現を制限されたり、個性を否定されたりしたと感じると、自由を奪われた感覚に陥りやすくなります。思うまま自由に振る舞うことが自分らしさだと考え、仕事の厳しさも知らないため会社のルールや上司との関係にストレスを感じます。
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