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「一番思い入れのあるシーンはどこですか?」
「特にないです」
「どんな思いでクッキーを焼いたのですか?」
「別に・・・」
昨年9月に開かれた映画の舞台挨拶での1コマです。出演した女優の沢尻エリカさんのあまりにも無愛想で周りに対する配慮のないその態度が、週刊誌やワイドショーを連日にぎわせたことは記憶に新しいのではないでしょうか。
その直後の10月にはこんなこともありました。女子プロゴルファーの上田桃子さんが、「同級生とかでバレーとかバスケとかをしている子が、もう不思議でしょうがなかった。と言うか、先がないスポーツを何でできるのんだろうと思って」と、テレビのドキュメンタリー番組でコメント。
「先がないスポーツって?」 と聞かれると、「プロっていうものがないじゃないですか。どうしてそこまで頑張れるのかな?と思って」と彼女は回答しました。放送終了後、「先がない」という言葉にそれぞれの競技を愛する視聴者が大激怒。ブログは大炎上。後日謝罪ブログを掲載することになりました。
世間を騒がせたこの2つの事件は、芸能界やスポーツ界といった特殊な世界で若い頃から活躍している人たちが世間知らずであるがゆえに起こしてしまった、一般には起こり得ない出来事では片づけられません。実はこの世代が見せる特性を象徴的にあらわした事象と言えます。
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