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「話している先輩にはいつ挨拶すればいいんですか?」
これは、2007年に入社した新入社員がある企業のベテラン人事担当者のもとに送ったメールの一文です。
研修を終え、いざ配属先に向かった新入社員のA君。周りは忙しそうな先輩たちばかりでしたが、研修で教わった通り、意識的に挨拶しようと思っていたようです。ところが、A君がひとりの先輩に挨拶しようと近づいてみると、その先輩は近くの席に座っている同僚と何か話し込んでいる様子でした。しばらくそばに立って待っていたのですが、終わりそうにないので、あきらめて席に戻り人事にメールしたのです。
挨拶はこれから配属先で仕事をこなしていく新人にとって重要な一歩です。研修でも挨拶は念入りに指導されました。緊張の中、A君は「先輩に挨拶をしなければ!」と強く思っていたのでしょう。しかし、声をかけたい先輩は別の先輩と話をしています。A君は必死で研修で教わった挨拶の方法を思い出してみたものの、自己紹介の仕方、名刺の渡し方、言葉の使い方は教わりましたが、人が話しをしている場面は出てきませんでした。
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