最後に会おうと

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「僕にとってそれ不愉快」  そんな風に言わなくてもいいじゃないか。  なんて思いつつも自分自身にわずかながらも非があるのでただただ俯いていることしか出来なかった。  こんな私に多少呆れたのか、その人は私の足元にしゃがみこむと私の目を覗きこんで「もういいから。君がうつむいてても僕になんの利点もない」とだけ言って、また立ち上がって、ベンチに座ったようだった。
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