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「どうも初めまして。 これから『恐怖』を案内させていただきます、わたくし髑髏之助と申します。 以後、御見知り置きの程を。 さて、今からご紹介するいくつかのお話は、わたくしがこの目で見た『恐怖』の物語です。 『恐怖』は人間の持つ原始的な本能の一つで、太古の昔には生存するために必要なモノでした。 しかし、何事も度が過ぎるのはよくありません。 あまりにも激しい『恐怖』は人を狂気に導いてしまうでしょう。 『恐怖』に耐性のある方だけ先にお進み下さい。 わたくしは一切の責任を負いませんので… それでは早速参りましょう… … …え…? ずいぶんと蒼い顔をしてらっしゃいますが…? なに…? 何で骸骨が喋ってるんだって…? ハハハ… そうです。 わたくし骸骨です。 骨が喋っちゃおかしいですか? あなたには見えない事も、わたくしの空洞の眼窩なら見る事ができるんですよ。 あなたもいつか理解できると思いますよ… それでは気を取り直して… 極上の『恐怖』をあなたに…」
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