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「ふぅ…やっと着いた…。
心機一転!これから頑張るぞ!」
段ボールに囲まれた部屋で、1人ガッツポーズをする彩月。
[寂しさを克服するには、地元を離れて一人暮らしをし、孤独に打ち勝つ事]
などと変な目標を立てて上京してきたのである。
「とは言うものの…。東京は家賃が高いけん安い物件を探しとったら、こんな郊外に暮らすはめになってしまったやん…。それにしても高い家賃やんなぁ…。
さっそく明日から仕事を探さんとね…」
一人言を言いながら、段ボールから荷物を取り出し、片付け始める彩月。
「よし!とりあえず今日はここまでにして晩ご飯でも買いに行こ」
彩月は荷物の中から財布だけ持つと、近所のコンビニへと向かった。
「うわぁ…。すぐ裏にこんな大きな墓地があったんや。
気づかんかった…
こりゃ人気無くて他より家賃も安いはずやなぁ。
外灯も少ないし夜は怖いかもしれんなぁ、通らんようにしよ」
コンビニからの帰り道。
彩月は近所の探索もかねて、散歩をしながら家路に着いた。
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