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「それにしても…
幸せになってみせるなんて、軽く約束しちまって良いのか?」
『ん?何でだよ?』
「幸せって何なのか分かってんのか?」
『知ってる訳ねぇじゃん!』
「お前さ…幸せの意味も知らねぇで、約束なんかするなよな?」
『良いんだよ!
意味はこれから探すんだ!
瑠璃子と一緒に…さ!』
「お前はバカだな…
いや、バカで良かったよ…
まぁ、バカだから立ち直りが早いのかもな?」
『うるせぇ!
バカバカ言うな!バカアニキ!』
「ったく…泣いたカラスがもう笑ってやがる」
『泣いてねぇし!』
「はぁ?俺の有り難い言葉を聞いて泣いてただろうが!」
『気のせいだろ?』
「やっぱりお前はバカだ…」
『アハハハハ‥』
肩を組み笑いながら門へと向かう龍介を、優しく包み込むように暖かい風が吹いた。
(良かったね…龍介…
良い人達に巡り逢えたみたいで…
これから…頑張るんだよ…?
私はいつも貴方の傍で応援しているから…
だって…私は…あなたの……)
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