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『でも俺は平気だろ?』
「分からないわよ~?」
『お、おいおい…からかうなよ』
「ふふ‥どうかしら?
これからの事は…龍介しだいじゃない?」
『おい~…、プレッシャーかけるなよ…。責任重大だな…』
苦笑いを浮かべながらタバコに火を点ける龍介に、笑いながら瑠璃子は次の会話を持ち出してきた。
「クスクス‥
ねっ?それより子供の名前を決めない?」
『子供の名前か……。
良いけど…早すぎやしないか?』
「良いじゃない…。
龍介は付けたい名前とかある?」
吸っていたタバコをもみ消しながら、何か良い名は無いかと考える龍介。
『急に言われてもなぁ…
瑠璃子はあるのか?』
そんな龍介に瑠璃子は自分の考えを打ち明けた。
「ふふ‥考えたんだけど…。
男の子だったら智也。
女の子だったら詩織。
なんてのはどう?」
瑠璃子の突拍子もない提案に吹き出すように聞き直す。
『な、何だよ…それ?
もっとちゃんと考えた方が良いんじゃないのか?』
「考えた結果がその名前よ」
『智也は良いとして…もし女の子が生まれて、詩織なんて名前を付けても瑠璃子は平気なのか?』
「ふふふ‥私なら平気よ。
だから提案してるんじゃない」
『………
また…何か企んでるだろ?』
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