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『何を考えてるか分からないけど…。
まぁ瑠璃子の好きにすれば良いと思うよ』
「じゃ、決まりね!
男の子だったら智也、女の子だったら詩織…ね?
どっちが生まれてくるのかなぁ…、今から楽しみだね?」
ワクワクしながら腹部に手を当て、撫でながら瑠璃子は笑っている。
『俺は別にどっちでも良いけど…強いて言えば男の子が良いかな』
ポロッとこぼした龍介の言葉に瑠璃子は反応する。
「私は絶対に女の子が欲しい!
小さい内は私好みに可愛く着飾って育てるの…。大きくなったら一緒に買い物したり、オシャレしたり…。
姉妹のような親子になりたいなぁ…。
あっ!でも…龍介に似ちゃったら…どうしようかしら…」
『どういう意味だよ!』
「クスクス‥
龍介はどうして男の子が欲しいの?」
『男同士なら遊ぶ内容も分かるし、強く育てたいからかな…』
「強く育てたいのは分かるけど…ケンカはダメよ?」
『どうして?俺の子ならケンカは強くないと…』
「ダメよ!龍介が二人も居たら私が疲れちゃうじゃない」
『だから、どういう意味だよ!
ダメなのか?俺に似ちゃったらダメなのか?』
「クスクス‥」
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