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「きゃー!かわいいー!
この子が詩織ちゃんですか?」
華奈は熊津に抱かれた詩織に気づくと、その可愛さに釘付けになった。
「クマさん!私にも抱かせて!」
「すぐ返せよ?」
『おいおい…俺の娘をオモチャみたいに扱うなよ!』
心配そうに詩織を見つめる龍介をよそに、詩織の可愛らしさにはしゃぐ華奈は、思わず詩織の頬にキスをした。
「目と鼻は瑠璃子さん似ですね。口元も…瑠璃子さんに似てるかな?きっと美人になりますよ」
「あら…そう?ありがとう」
華奈の言葉が詩織ではなく、瑠璃子を褒めているようで気に食わない龍介は、二人の会話に口を挟む。
『それより…お前また顔いじっただろ?』
「あっ!分かる?
この前は目を大きくしたでしょ?今度は少し鼻を高くしてみたの…変かな?」
鼻の頭を撫でながら華奈はニコッと笑った。
『悪くはねぇけどさ…、せっかく薬の後遺症も治って、元の顔に戻ったのに…、整形ばっかりしてたら、元々のお前の顔の面影が無くなるじゃねぇかよ』
「分かってないなぁ…。
女は美を追求するものなのよ?この際だからスゴく綺麗になろうと思って」
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