冷たい目

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ガラガラ‥ 「へい!いらっしゃ…なんだ、さっちゃんか…」 「なんだは無いやろ?客に向かって…それより叔父さん、いつものくれん?」 そう言いながら女性客はカウンター席の隅に座った。 「身内は客とは言わんやろ? はいよ‥いつもの」 女性客の前に出されたのは、泡が溢れるほど並々とビールの注がれた中ジョッキ。女性客は豪快にビールを飲みながら店内を見渡す。 「ぷはぁ~っ!やっぱり仕事の後のビールはウマイね!」 「さっちゃんは男っぽいから彼氏が出来んのやろな?」 「余計なお世話! それより…こんな店でも混むんやね?」 「それこそ大きなお世話! ばってん今日は忙しい方かな…」
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