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「はい、しょうが焼き定食ね!」
料理を出した時に男と目が合った。
(なんて冷たい目をしてるんやろう…)
そして男は箸を手に取り、一礼すると料理を食べ始める。
先ほどの男の目が気になって仕方がない女は、チラッチラッと男の食べる姿を見ながらビールを飲む。
その視線に気付いたのか、男は箸を止め、女の方を向いた。
『何か?』
「えっ?あ…いや」
突然の事で女は戸惑ったが、やはり元気の無い目が気になる。
「お兄さん…何かあったと?」
『…?』
「だって、お兄さんの目に元気が無いんやもん」
『ぷっ!あはは‥』
「な、何がおかしいと!?」
俺と彩月の出会いは…
確か…こんな感じだった…
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