酔恋

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カウンターに置かれた制服を抱えて 美形さんのいる厨房から、奥にあるドアへと足を向ける。 もう、ホント申し訳なくて 何回も何回も頭を下げまくって歩いた。 厨房を抜けて、ドアを閉めると 細い廊下があって 二つのドアがあった。 各ドアに、プレートが下がっていて 『事務室』 『更衣室』 更衣室に滑り込むように、足を急がせた。 畳二畳くらいの狭い空間に一人きりになったアタシは 長く深い溜息をついて ヨシ、と気合を入れるかのように頷く。 「なるように、なれ!だ!!」 .
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