告げられた真実

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エレベーターに乗り込んだ瞬間、激しい頭痛に襲われ、オレは膝をついた。 「痛…っ!」 目の前が急に真っ白になり、周りに何も見えなくなった。 まぁ、だいたい何が起きたのか理解できる。 少しずつ目が順応していき、辺りがハッキリと見えてきた。 「いつも突然ですみません」 「いいですけど、なんなんですか今のは?」 オレはオレの目の前に立っている里桜さんに言った。 「以前私が話した魂の話は覚えていますか?」 「砕けたってやつですか?」 「はい。ですが、今私の魂の一部が戻りました」 「え?」 あれ? いつそんなことあったっけ? あれ? そう言えば堕天使を普通に発動させたけど、できないんじゃなかったか? それがいつの間にかできるようになってた。 その前にしたことは……。 「宗建、霧科志奈、八桐和人……くらいですけど」 「赤い人はいませんでしたか?」 「赤い…?」 「戻った魂に残っていた記憶のようなものです。赤い人についていたようですね」 「赤い……霧科志奈が出したあれか!」 でも、なんであれに里桜さんの魂がくっついていたんだ?
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