逃亡者と復讐者

麗斗はただ走った､ただ逃げた恐怖から逃げるためだけに走った｡

数時間前｡
扉をあけると部屋は真っ暗だった､足もとに気を付けながら電気のスイッチを探していた｡

何かかたいものを踏んだ!一瞬びくっとしたが電気のスイッチを見つけたのですぐに気はそちらにいった｡

スイッチを押す､電気がつくと一気に血の気が引いた顔が青くなり固まってしまった｡

人が死んでいる!頭から血を流しぐったりとしている｡