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「ちくしょー。何がマネージャーだぁ、ごらぁ。」
「あら、また冬美の愚痴が始まったか。」
「何よ、芙佳さん。酒の席でくらい愚痴ったって良いでしょー。」
「はいはい。で、また弟の秋人くんの話かい?」
「そうなのよ!!バスケ部のマネージャーがね、すんごくウザいのよ!!」
ガタンと、グラスをカウンターに勢い良く置いた。
「秋人くんだって、彼女くらいつくるんじゃないか?」
「秋人に彼女!?無いわー!!私と言う者がありながら無いわー!!それは引くわー!!」
「でも、秋人くんって昔から女の子に人気無かった?」
と、愛。
「そうなのよ!!秋人ってば顔は愛らしいでしょ!?だから他の女は警戒心無く近づくのよ!!それで段々、秋人の人の良さにやられて…!!」
「ほぉ、冬美なりに一応は冷静に分析しているわけだな?」
「私は常に冷静よぉぉぉぉ!!秋人とラブラブしたいよぉぉぉぉ!!チューしたいよぉぉぉぉ!!子作りしたいよぉぉぉぉ!!エッチしたいよぉぉぉぉ!!」
「冬美!!落ち着いて!!」
「やれやれ、どこが冷静なんだか。」
愛には宥められて、芙佳さんには呆れられて…、もう嫌だ。秋人とフォーリンラブしたい。
「秋人は疲れちゃって、私の相手してくれないし…。」
「そりゃ大会の後だしな。」
と、どこまでも冷静な芙佳さん…。
「うわぁぁぁぁん!!生追加ぁ!!」
「もう飲み放題の時間は終わってるぞ?」
「じゃあ延長よぉ!!」
「えっ!?」
「何よ、愛!!私と一緒に酒が飲めないって言うの!?」
「い、いや、私は良いけど、冬美が…!!」
「大丈夫だよ、愛ちゃん。私がタクシーか救急車を呼んで置くから。」
「芙佳さん!?救急車はダメでしょう!?」
「うっさいわよ、愛。さぁ、飲め飲めー!!うわははははは!!」
帝王に逃走は無いのだァー!!あばばばばばば!!
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