第八話

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「ちくしょー。何がマネージャーだぁ、ごらぁ。」   「あら、また冬美の愚痴が始まったか。」   「何よ、芙佳さん。酒の席でくらい愚痴ったって良いでしょー。」   「はいはい。で、また弟の秋人くんの話かい?」   「そうなのよ!!バスケ部のマネージャーがね、すんごくウザいのよ!!」   ガタンと、グラスをカウンターに勢い良く置いた。   「秋人くんだって、彼女くらいつくるんじゃないか?」   「秋人に彼女!?無いわー!!私と言う者がありながら無いわー!!それは引くわー!!」   「でも、秋人くんって昔から女の子に人気無かった?」   と、愛。   「そうなのよ!!秋人ってば顔は愛らしいでしょ!?だから他の女は警戒心無く近づくのよ!!それで段々、秋人の人の良さにやられて…!!」   「ほぉ、冬美なりに一応は冷静に分析しているわけだな?」   「私は常に冷静よぉぉぉぉ!!秋人とラブラブしたいよぉぉぉぉ!!チューしたいよぉぉぉぉ!!子作りしたいよぉぉぉぉ!!エッチしたいよぉぉぉぉ!!」   「冬美!!落ち着いて!!」   「やれやれ、どこが冷静なんだか。」   愛には宥められて、芙佳さんには呆れられて…、もう嫌だ。秋人とフォーリンラブしたい。   「秋人は疲れちゃって、私の相手してくれないし…。」   「そりゃ大会の後だしな。」   と、どこまでも冷静な芙佳さん…。   「うわぁぁぁぁん!!生追加ぁ!!」   「もう飲み放題の時間は終わってるぞ?」   「じゃあ延長よぉ!!」   「えっ!?」   「何よ、愛!!私と一緒に酒が飲めないって言うの!?」   「い、いや、私は良いけど、冬美が…!!」   「大丈夫だよ、愛ちゃん。私がタクシーか救急車を呼んで置くから。」   「芙佳さん!?救急車はダメでしょう!?」   「うっさいわよ、愛。さぁ、飲め飲めー!!うわははははは!!」   帝王に逃走は無いのだァー!!あばばばばばば!!
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