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「えー、紹介しますね…転校生の番ミチト君だ。みんな仲良くしてくださいね。」
一年二組はどよめきだした。堂々とした面構えで仁王立ち、190cmを越える体格がそうさせてるのではない。間違いなく当たり前のように着ている空手着のほうだ。
「なんだよあれ」「お笑いだぜ、ありゃ」「やべマジうけんだけど」などなど口々に吐いてはいるが、ミチトには関係がない。まず、人とは礼に始まり礼に終わるもの。何事も最初が肝心だとオヤジに教わり続けた毎日がこの風格を作った。いつでも、
突いた先に信念を持つ。
男とは、魂とはそういうものだ!だからミチトには関係ない。主導権はこちらにあるからだ。
見た目の話題でざわめく教室を一喝するが如くミチト戦艦の大砲が火を噴いた!
「聞けよ!!皆の衆ぅ!常に出番だ番長様の心はでっかくキャッチャーミットォ!おまえたちのソウル受け止めて見せるぜっっ!始めまして、俺の名前は番ミチトだ!!よろしく頼む。」
教室全体が震えた。
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