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不承不承といった様子でダリアは服を放してくれた。あーあ、服が伸びちまってまぁ。
そういやぁ今日はイーザ来るんだろうか?
昨日は来たが今日は来るかどうか確認しなかったからなぁ。まぁ、来るのかな?
トーマ
「なぁ、ダリア」
ダリア
「『さん』を付けろ。なんだ?」
トーマ
「今日はイーザ来てたか?」
ダリア
「そういや訓練場で待ってたぞ。弁当も持ってきてたな」
なんと素晴らしい。弁当届けてくれるなんて、もはや俺の嫁じゃないか? いや、そんな関係にはなっちゃいないが……
頭にイーザの花嫁衣装を頭に浮かべ、『いや、ほら、すげぇ綺麗じゃね!?』と悶絶しながら訓練場の扉を開ける。
どうやら既に新人との訓練(とは名ばかりの模擬戦)は始まっていたらしく、炎の爆裂音や氷の破砕音が響いて来る。
ダリア
「おぉ、やってるな」
トーマ
「やっぱ新人はあんたらの魔法に慣れてないから結構一方的にやられてるな」
ダリア
「いや、あれでも基礎的な私達の部隊の魔法は教えてあるし新人が烈火部隊ならこちらは雷迅(速度はかなり緩め)、みたいに相性的にはこちらが不利にしてるんだが……」
まぁ、確かに相性の関係がなけりゃ一方的とはいえここまで新人さんが粘れる事もないか。
まぁ、俺が騎士になった時の対戦相手はダリアで一方的どころか瞬殺だったわけですが!
今の対戦してる新人さんは少なくとも俺よか優秀。
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