出会うべくして出会った二人

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しかし、相変わらずこの四英雄の部隊に入る新人さんは少ないな。入隊希望者が少ないなんて事はないだろうから試験の時に落としてんのかねぇ。 まぁ、俺は騎士なのに何処の部隊にも所属してないっつぅ何とも冴えない位置なわけですが。そのくせいつも訓練に来た時には四英雄の部隊に来てる……あれ? 俺って結構ちゃっかりしてるのか? まぁ、どうだっていいや。 俺がよく居る位置にまで歩いて行くと近くで古参兵のオッサン達と呑んでいたのか酔い潰れていたマツギがいた。 相変わらず使い魔然としてないな、こいつ。 イーザ 「お、来たんだなトーマ。中々来ないからこの弁当が無駄になるかと思ったぞ」 近くのベンチにいたのかイーザが近づいて来た。…………なんで、両手で持たなきゃならない程の風呂敷に包まれた荷物を持ってんだ? あれが全部弁当とか言われたら食い過ぎて死ぬぞ、俺。 トーマ 「おぉう。ダリアに引っ張られて来た」 ダリア 「連れて来て貰った、と言え」 トーマ 「チミコに連れて来て貰った」 …………肘打ちされた。 ダリアは次が試合だったらしく俺の足を踏ん付けて中央にある敷石にまで走って行く。 あいつ、後で『身長が高くなる薬』と称して下剤を飲ませてやろうか。
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