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ダリアが新人と訓練を開始したが攻防なんざぁあったもんじゃなかったから割愛。
勿論ダリアの勝利。
新人はあっさりとした様子でダリアに礼をしてから退場していった。
ふむ、やはり四英雄の部隊の人達は気の良い輩が多い。一見粗野だったり粗暴だったり、真面目だったり不真面目だったりするが根っこの部分ではいつも清々しい程に素直だ。
人数的には圧倒的というほど三部隊には劣るが俺はこいつらのが好き。
三部隊にも気の良い輩は沢山いるが……俺の悪口言う奴も結構いるからあんま好きじゃない。
あ、こっちの奴らは俺の目の前で堂々と『ははっ、弱い弱い弱い弱い弱い、よっわーーーーい!』と言ってはおちょくってくる。
まぁ、ストレートな分嫌にはならん。
イーザ
「トーマ、食べないのか?」
イーザが手に持つ弁当を示しながら不安そうな声音で聞いてくる。
いや、食べたい……食べたいんだけど……
トーマ
「飯食ってから訓練すると俺の胃じゃ耐えられないからな」
せっかくのイーザの弁当だ。吐いたりしたら勿体ない。
とはいえダリアは対戦相手が誰だかは教えてくれなかったし、後どれくらいかかるのかも教えてくれなかった。
空腹を伝える腹の音が響くが我慢だ、俺。
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