孤独

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「あれ?おかしいな電気ついてない…。」 もう夕方で辺りも暗くなり始めてるのに家に電気がついていない。 「おじいちゃん…寝てるのかな?」 「なんだ?まさかじいさん出かけてんのか?」 先生があからさまに面倒臭そうな顔を浮かべる。 「いえ、そんな話聞いてないんでたぶん寝てるんだと…、とりあえず中へ…」 私はどこか胸の奥に違和感を感じていた。 玄関の鍵をかけて家の中へ入る。 「ただいま~!おじいちゃん、帰ったよー。」 しーん… しかし、家の奥からは返事が返ってこない。 「とりあえず先生はここに…私ちょっと奥見てきます。」 「ああ…」 それだけ言って先生は玄関の段差に腰を下ろした。 私は胸騒ぎがしている胸を早く落ち着かせるために急いで靴を脱ぎ茶の間へ走る。真っ暗な部屋を電気をつけようと中へ入ると何かにつまずいた。 「いったー…。」 豪快にこけた私…しかし、私の胸の鼓動は早くなる一方だった。 「どうしたー?」 私のこけた音と声で心配した先生の声が遠くから響く。 しかし、その声が私の耳に入ることは無かった。 「ま…まさか…。」
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