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私は急いで救急隊の人に住所を教えた。
その間に先生は一生懸命人工呼吸や心臓マッサージをしてくれていた。
暫くしてすぐに救急車がきておじいちゃんと私、先生を乗せて病院へと向かった。
あれからどれ位の時間がたったのだろう。
おじいちゃんが集中治療室に入ってからの時間…私には永遠にも感じられた。
時たま取り乱す私を先生は力強く抱きしめてくれた。
集中治療室の扉が開き中から医者や看護士が出てきた。
どこか暗い表情を見て私はすぐに駆け寄った。
｢おじいちゃんはどうなんですか？おじいちゃんは助かったんですか？｣
｢………………。｣
医者はそんな取り乱した私を見て固く目をつぶってから切り出した。
｢我々は全力を尽くしました…しかし、お祖父さんの症状はすでに末期…我々にはなすすべがありませんでした…誠に残念です。｣
｢うそっ…そんなのうそ…おじいちゃんが死ぬ訳ないもん…ぅわーーー…｣
私は全身から力が抜け泣き崩れた。
私の記憶はここまで…
朝になったら病院のベッドで寝かされていた。
｢起きたか…。｣
少し疲れた顔の先生がドアから入ってきた。
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