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「うわー…じゃねーよ!どうすんだよこれ!」
男がこれ見よがしに怒鳴りつけてくる。
(なんなのよ…この人!)
男のあまりの外見とのギャップに戸惑うのと何が何だか状況が理解できない桜は男の理不尽な怒りにだんだん腹が立ってきた。
「聞いてんのか馬鹿女!」
「なんなのよ、あんた!」
「うおっ?!」
突然桜が大声を出したので男が変な声を漏らして後退る。
「さっきから聞いてれば訳分からないことばっかり言って!なんで私が枝を折った犯人扱いされなきゃいけないのよ!」
すると男が顔を地面に向けた。
微かに肩が震えている。
「お前が空から突然降ってきて枝を折ったんだろうが!なに開き直ってんだよ!」
男の妙な発言に困惑しながらも言い返す桜。
「はぁ?空から降ってきた??私が?あんた…頭大丈夫?」
「このくそアマ…」
男が力こぶしにさらに力を込めた。
「ふざけんなー!」
「きゃ!!」
突然男が私の腕をきつくつかんだ。
「お前がどんなに言い訳しようが枝を折ったことには変わりないんだよ!責任とれ馬鹿女。」
「な…痛い…放して!」
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