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「便所って…ホームルーム始まる時間から20分過ぎてんぞ…。腹でもくだしたんか…てか、あれが教師の態度か!」
海斗の口から次々と不満の声が漏れる。
「入学式の時から思ってたけど…凄い人だね…。」
「うん…見た目もあれだし、結構サバサバしてるよね…ははっ。」
三人とも若干顔が引きつっていた。
私はただ笑うしか無かった。苦笑いだったけどね…
「んぢゃ始めっか…俺の名前は氷室志稀<ヒムロ シキ>。化学担当、そして一応お前らの担任、以上。」
(ええーー!!)
たぶん全員こう思ったと思う。
先生は最前列の生徒に紙を配ってこの後のことを少しだけ話して教室から出ていった。
「ありえねぇー…」
さすがの海斗も呆れていた。
「5分位しかいなかったね。」
奈々は冷静っぽかったけどやっぱり笑った顔が引きつっていた。
「あっ紙回って来たよ。」
先生が配ったプリントが前から回ってきた。
「……オリエンテーション?」
紙には見出しにオリエンテーション、新入生交流会と書かれていた。
「これって今日やるのかな?」
私が質問するてすぐに奈々が答えてくれた。
「そうみたいだよ?一枚目の下の方に書いてある…ってえ?」
いきなり奈々が叫ぶから海斗と私はすぐに奈々の方に視線を向けた。
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