第一話:プロローグ

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ゼフィス「ほらっ」 そう言って、絵蓮に鏡を渡した。 絵蓮「……?」 渡されるがままに鏡を手に取り、自分を見た。 絵蓮「おぉ!!!昔と同じ!」 と嬉しそうに髪を触っている。 ゼフィス「……良かったな……それより…これ付けろ」 そして指輪を2つ投げた。 絵蓮「懐かしい…俺がお前に預けたやつか…」 そう言って、両手に付けた。 ゼフィス「…懐かしいな…お前を見ていると…」 絵蓮「そうか?」 ゼフィス「なら…行くか…【神門…異空間ゲート】…」 そう言うと、門が絵蓮達の前に出来た。 絵蓮「じゃあな!」 ゼフィス「…あぁ!エレン・グレン」 エレン「…いいのか?」 ゼフィス「…当たり前だろうが!」 そう言って背中を押した。 絵蓮「…じゃあな!ゼフィス」 ゼフィス「…ああ…またな」 そう言ってエレンは門を通って行った。 ゼフィス「…主。 どうか…守ってやってくれ… どんなことがあっても離れて行かないでくれ… 昔みたいに…笑顔でいてくれ。 主には…決められた世界を覆すことが出来るのだから…」 その声は、エレンに届いたのか分からない。 門は、エレンが通ると跡形も無くなっていた。 ゼフィスは心配そうに無くなった門。…エレンを見ていた。
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