卯月の章 嘘つきパン屋さん

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晴れた空から心地好い空気が包み込むように来て、焦りながらも、僕は空を見上げた。 バス停のベンチ。 空へ向けていた目線を下ろすと、靴紐がほどけている事に気付く。 靴紐なおす僕のそばに、一匹の太った雉虎猫がいた。 面倒くさそうに僕を見て、ため息。 こいつ、いつからいたのか、それとも、さっきからここにいたのかな。
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