淡く儚く咲き…

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(ったくなんで今日はこんなに面倒な日なんだよ) 俺はそんなことをぶつぶつと考えながら神屋を探す 意外に神屋はすぐに見つかった 桜の木の根本にしゃがみながら、ぼーっと空を見ていた 俺はその神屋の元へ向かう 「神屋先生」 俺がそう呼ぶと神屋は顔を俺のほうに向ける 「あー三浦か、ケータイだろ、ほらよ」 神屋はポケットから俺のケータイを取り出し俺のほうへ放り投げる 「うわっ、あっぶねっ」 俺は地面に落ちそうになったところでキャッチする 「あースマンスマン」 (軽いな…、こいつ) 「あ、言っとくけど今度ケータイ没収するようなことあったら、そん時は覚悟しとけよ」 (軽くは、ないか…) 「なんだ?さっきから黙ったままで」 「いや、先生のギャップがありすぎるなと…」 「そうか?ま、そうだろうな」 そう言うと神屋は立ち上がる .
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