淡く儚く咲き…

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コンッ、コンッ、ガラガラッ 「失礼します、えっと神屋先生はいらっしゃいますか?」 俺は使い慣れない敬語で言う 「ん?神屋先生なら多分外だよ」 そう近くにいた先生が言った 「あ、ありがとうございます、失礼しました」 ガラガラッ (あーなんでこんなに面倒なんだよ) 俺はため息をつきながら玄関へと向かった 玄関の周りにはまだ数人の生徒がいた 俺は早々と自分の下駄箱に向かう 「あ、龍斗早かったな、ケータイ返してもらったか?」 玄関には下駄箱に寄り掛かっている佑耶がいた 「いやそれがさ、神屋のやつ外にいるってさ」 「神屋のやつって、先生くらい先生って呼べよ」 「いーんだよ、んじゃ今から行ってくるから」 「またかよ、てか俺はどうすればいいんだよ」 「遅いと思ったら帰ってもいい」 「え、ちょっと待てよ」 俺は待たず神屋がいるであろう校庭へ向かった .
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