帰ってきた怪物

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"ピンクデビル"の前にパツキンの兄ちゃんが2人。 見た目の割に体が小さい。 もしかして厨房か……? 「何だよ」 2人の内の大きいほう(まあ、たいして変わらんが)がすっくと立ち上がりガンを飛ばしてくる。 「お前ら……どこのもんだ?」 「荒中じゃ」 ……ああ、あったなそんなの。 ここにきてもう一年ぐらいたつけど、何度か聞いた。 「ああ、あれだろ。頭悪いで有名な超超バカな学校」 「おい、兄ちゃん。あんまなめんなよ?僕たち頭がイっちゃってるから殺しちゃうよ?」 青春時代特有のテカテカした鼻にニキビ。夜のネオンに反射して滑稽だった。 やはり、厨房に夜の街は似合わんなあ…… 「本当にイっちゃってる奴は自分でイっちゃってるとか言わないんだよ。厨房なんだから、自分の部屋でエロ本でも見てイっちゃってろ」 急なパンチ。かがんで避ける。 興奮状態。狂犬病の犬みたい。 俺は構える。                         
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