帰ってきた怪物

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20過ぎのいい大人がこんなガキどもと喧嘩。 …気は引けるがしょうがない。こういう奴らは口で言っても無駄だから。 「こいよ」 小さい方がパンチ。これがまた弱々しい。 奴の片手を掴む。 「離せや!!」 続いて左手のパンチ。右持たれてんのに左とは……こいつ喧嘩したことないのか? 俺は奴の左手も掴む。 俺は奴の両手を思い切り自分の方へ引き寄せ、相手の鼻に頭突き。 「あだっ」みたいな感じの声を出して倒れた。 俺は舌を出す。"パキャ"という折れた音の余韻を楽しむ。 これだから喧嘩はやめられない 「どした?こいよ」 完璧にビビっていた。 中学生に手を出すなんて最低!!とか言うなよ。 「お前……マジ死んだぞ?俺の友達の暴走族がな…」 「分かった分かった。 早く行け」 小さい方に肩を貸し、滑るように去っていった。 さて、仕事に戻るか。
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