ピンクデビル

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「で?君は?」 静かな裏道。ゴミが転がる。 「あの……聞いたんです。白石龍也って人が何でもやってくれるって」 俺はよろず屋じゃねえぞ。 「ああ……まあ、そういう仕事も少しな。君、歳はいくつ…」 「殺して欲しい 人がいるんです」 沈黙の中に男と少女。これが全ての始まりだった。 「殺して……欲しい?」 「はい。あの、私は桜川美加(サクラガワミカ)っていいます」 話しの順番がバラバラだった。よほど緊張しているのだろう。 ……俺は言うか迷った。だが、言った。 「嘘だ」
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