518人が本棚に入れています
本棚に追加
『DEATH ROOM』………死神様の下を後にした六人は、ジュンとミヅハの練習を行うため、死武専校門前にいた。
マカ「じゃあ、ミヅハ。武器になって」
ミヅハ「うん」
ミヅハはコクっと頷くと、体から桃色の光りが放たれた。
光りが止むと先程ミヅハがいた所に片刃の剣が二本刺さっていた。
ジュンは本当に武器になれるんだと少々驚きながら地面に刺さっている剣に近づき、眺める。
二本の剣は柄から伸びる鎖で繋がっていて、刃は片方だけにあり、刀に近い代物だった。
ジュンは、夕日に照らされ、妖しく光る銀色に見取れていると
「―――ヤッホー!!」
ジュン「うぇい!?」
突如聞こえた明るく元気な声にマヌケで情けない小さい悲鳴を上げる。
そして、声の聞こえた方向に歩みより、凝視する。
「どうしたの~?ジュ~ン」
再び聞き覚えのある声が地面に刺さっている剣から聞こえてきた。
ジュン「………ミヅハか?」
「うん!!私だよー♪」
半信半疑で掛けた言葉に反応する剣―――ミヅハ。
その証拠を見せるかのように剣の刃にミヅハの姿が映りだされた。
ジュン「武器の姿でも話せるのか!?」
ミヅハ「エヘヘ、凄いでしょ~?」
と、完全に二人の世界に入っている。
ソウル「へぇーミヅハは双剣なのか」
ブラック★スター「なんか、椿の鎖鎌に似てんな☆」
椿「そうね」
初めて見たミヅハの武器の姿にそれぞれ感想をのべる三人。
ジュン「で、どうすればいいんだ?」
マカ「それじゃあ、ミヅハを持ってみて」
ジュン「そんな簡単に持てるもんなのか?」
マカに質問を返すジュン。
マカ「えっ!?えっと~………」
突然のジュンの質問に困るマカ。
ジュン「何かコツみたいなものがあるのか?」
マカ「えっと……だから…その………」
マカ「マカは武器のソウルをどんな感じで使ってるんだ?」
マカが頑張って答えを探しているのに問答無用で質問を重ねるジュン。
マカ「………あ~もう!!ひとまずやってみる!!二人の魂の波長が合ってれば持てるよ!!」
ジュンの質問に耐え切れなくなったマカは全てまとめて言った。
…………いや、説明から逃げやがったな………
最初のコメントを投稿しよう!