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ジュン「お、おう。分かった」
マカの勢いに負けて次に言おうとしていた喉の手前まできていた質問を飲み込むジュン。
ジュン「よし。ミヅハ、行くぞ」
ミヅハ「うん」
ジュンは一度、深呼吸をし、双剣の姿に化したミヅハの柄を左右一本ずつ握る。
両腕に力を込める。
そして、持ち上げようと両腕の力を解放した。
………………が。
ジュン「ぐっ、ぐぬぬぬ………お、重っ……!?」
双剣は地面にしっかり刺さったままピクリともしなかった。
ジュンは双剣を引き抜こうと両腕に更に力を込めた。
しかし、結果は同じで全く持ち上がる気配がなかった。
ジュン「…………うおぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
気合いの声と共に腕の力をMAXにするジュン。
…………だが
スポォォォン
ジュン「…………あり?」
握っていた手が柄から滑り抜けた。
腕の力を最大限までしていたジュンは、勢いの余り後ろにのけ反り、終いには…………
ゴツンッ!!
ジュン「いっ……てぇぇぇぇぇ!!!?」
硬い地面に後頭部を強打し、その場で打った頭を押さえのたうちまわるジュン。
そりゃ痛いよな。
ソウル「何してんだ?お前」
それをヤンキー座りで見下すように見ているソウル。
ミヅハ「大丈夫!?ジュン!!」
心配の余り武器から人間の姿に戻り駆け寄るミヅハ。
マカ、ブラック★スター、椿も駆け寄ってきた。
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