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皆と別れたジュンとミヅハは、自分達の新しい家を探し街中を歩いていた。
ジュンは死神様に渡された紙を見詰め、ミヅハは辺りを見回していた。
ジュン「えっと………確かこの辺りに青い屋根の家があるって書いてあるんだけど………」
ミヅハ「ねぇ、ジュン。青い屋根の家ってあれじゃない?」
ある方向を指差すミヅハ。
ミヅハの指差す先には青い屋根の家。
ジュンは家を見ると自分の手元の紙を見る。
それをしばらく繰り返すと、確信したように頷く。
ジュン「うん、あれだな!!あれが、俺達が住む家だ」
ミヅハ「あれが私達の新しく住む家…………おっきいね!!」
ジュン「いや、周りの家と同じ大き「ジュン、早く行こ!!」
ミヅハはジュンの言葉を遮り家の方へ走って行った。
ジュンがそれをア然と見ているとミヅハが振り返って「早く早く!!」と手を振っていた。
ジュンは「お、おう!!」と返事をすると慌ててミヅハの後を追った。
ガチャ
死神様から貰った鍵でドアを開け、中に入る二人。
ジュン「えっと、ただいまー」
ミヅハ「えっと、お邪魔しまーす」
家に入り、二人の口にした言葉は噛み合っておらずバラバラだった。
二人は顔を見合わせ、恥ずかしそうに笑うと、靴を脱ぎ、家の中へ入っていった。
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