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学校までもう半分までさしかかった頃、俺のイライラはすでにピークまで達していた
理由は隣にいる美咲がずっと桜桜桜と言っているからだ
なんと言うか心はここにあらずと言う感じだ
確かに桜は可愛いし、桜を可愛がるのは一向に構わない
けど今は桜といるんじゃなくて俺といるんだ
だから俺をちゃんと見ていてほしい
けどそんな俺の心境など知らずに美咲はまた桜の話をし始めた
美咲は俺より桜の方が大切なのかよ?
そして俺の募りに募ったイライラは限界を突破した
「あぁぁぁぁ!!もうなんなんだよ!?さっきから桜桜って…そんな桜がいいんだったら俺なんかと別れて桜と付き合えばいいじゃねえか!!!」
それを言った瞬間俺は今までのイライラが嘘だったかのように無くなり、冷静さを一瞬で取り戻した
そして自分の言ったことの重大さに気づいた
しかし自分が言ったことを撤回することができなく、美咲は歩みを止め俯いていた
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