†序 章†

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  2人は屋敷を後にし、東の森へと急いだ。 「…ぅわっと、危ないにゃあ…」 「セフィ、気を抜くと危ないですよ。この方々は魔人クラスですから(^ー^)」 先に森にて魔族と対峙していた2人は、余裕で戦闘をこなしていた。 「分かってますよぉ~だ! 久々にちょっぴり本気出します。 『我汝に 求むるは 疾風のごとき 蒼き牙【旋(ツムジ)】』!」 セフィと呼ばれた少女は猫の耳を持つ亜人種【クァル族】の出身。 少女は魔力を持っていた杖に集中し、魔族に魔法を放った… 魔法は風の刃へ、姿を変え魔族に斬りかかった。セフィの魔法が収まると、魔族の死体を盾に立ち上がる魔人が現れた 「げっ!残ったにゃあっ!! しかも、ほんまに魔人居たし」 「だから、セフィは甘いんですよ」 「むぅ!だったらクルスが殺ってよ!うち、防壁分残さないといけにゃいから!」 セフィをチラッと見て魔人に向き直った。少し面倒臭そうに、持ち前の槍を魔人に向け構えた。 「…仕方ないですね。では、魔人さん私とお手合わせ願いましょうか」
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