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「…ぅ…ん…」
ゆっくりと、閉じた瞼を開いていく…
(…家…?)
見上げた天井に違和感を覚えた彼は、なかなか覚醒しない頭を働かせ、開いた眼で辺りを見渡す。
どうやら、彼の自宅ではなく年代を感じるホテル(?)の一室の様であった。
軋むベッドから上体を起こし、近くにある窓へと視線を向けた。
(…朝かな?つぅか俺、何でこんな田舎臭い所に居るんだ?自宅に帰る時は、夕方だったのに…)
彼が考え込んでいると、次第に辺りが活気付いていく。
町の人達が目覚め、活動しはじめたのだろう。彼の寝ていた部屋の入口辺りも騒がしくなってきた。
(賑やかだねぇ…)
すると、入口の扉が開いた。
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