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細い指を絡めて
吐息が漏れたのは何時の日か
夜明けに怯え、震え
涙を枯らせたのは誰だったのか
それは私でした…
紅を引こうとも
髪を切ろうとも
もう気付かない 然 気づけない
最愛の人よ
もう一夜でいいから
私を貴方の"物"にして下さい
さよなら?厭々
だからその間だけは
只、この瞳に私だけ映して
逢えない夜は永久に
枕を濡らしたのは何時の日か
覚めない夢を惑い
光を遮ったのは誰だったのか
それも私なの…?
染まるは暁
染めるは唇
染めぬは紅
最愛の人よ
いっそ、このまま一重に
消えない傷だけ残して消えて
"愛してくれない"
そんな事すら知らずに
過ごしてたなんて
思わないでいて
最愛の人よ
もう一度でいいから
私の傍で瞼を閉じて下さい
…アイシテクレナイ…
けれどその間だけは
只、その裏側で私を映して
それだけでいいの
それがすべてなの
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