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「あんのクソ教師―――こんどこそ、その鼻へし折ってやる……」
そう言って、ファイティングポーズをとるエイト。
どうやらアンリに協力すると言うよりも、初めて負けた相手にリベンジすることに燃えているようだ。
「エイト―――またやるの……?」
来たる再戦に向けてパンチを繰り出しているエイトに、ルアンはオドオドしながら話し掛ける。
すると、ものの見事に睨まれた。
「当たり前だ、バァーカッ!
この俺様が、刀を抜かなかったあいつに負けたってのが気にくわねぇ。」
つまり、あの痣などは鞘に入ったままの刀で殴打されたってわけか―――
変な所で、変に納得してしまうルアンである。
「別に、あっちが道具を使おうが関係ねぇ。
手加減された奴に負けたってことが、屈辱なんだよっ!」
「―――負けって認めてるんだ……」
言っていることは地味にかっこよかったが、そこでルチアが余計な所を突いてくる。
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