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「わかりました。
しかし、私は魔法薬学など素人ですよ?」
「授業自体は俺がするので大丈夫です。
ロイさんには、準備などいろいろと補助してもらうつもりです。」
珍しく気弱な所を見せるロイに内心驚きながらも、雫は淡々と言う。
雑用を多少やってもらうだけでも、今の雫には大助かりなのだ。
「ロイさんも、忙しいとは思いますけど……」
「私は雫様の従者、何なりとお申し付けください。」
若干申し訳なさそうな雫に、ロイはいつもの笑みで首を横に振る。
「家のことは、レイラに頼めば十分です。」
「ありがとうございます。」
家に帰ったらレイラにもきちんと御礼を言っておこうと心に決めながら、雫も微かに笑みを零す。
「じゃあ早速で悪いんですが、今日からお願いしますね。」
「畏まりました。
他に何かお手伝い出来ることはございませんか?」
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