хⅩⅥх~決戦前夜~

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    あの過去最大級の事件から、二週間が経った―――     そして今日は終業式…     は終わって放課後。     「冬休みもみんなで、どこか行こうです!」   唐突だが、珀奈が言ってきた。   「ええなぁそれ。またみんなで行こうや」   それに賛同する雪渡。   「じゃあ提案なんですけど、クリスマスに行われる、珀王家主催のクリスマスパーティーに来ませんか?」   またパーティーかよ…   「それって、また"変な人達"も来るの?」   変な人達って酷くね?   絶対俺らのこと指してるよな…   「はいです。変な人達が分かりませんが、"六王"の方々は全員来ますよ。後、この前来た、鬼心君達の家族も来ますよ。」   まぁ毎年恒例みたいだから知ってはいたけどな。     そして、怜璃は一度雅心を見て…   「そう。私はいいわよ、行っても。」   鬼心が来るのに安心したのか、鬼姫が来るのに安心したのかは、分からないが、怜璃は言った。   「俺もええで。前行ったパーティーは、あんま記憶があらへんから、今回のパーティーは楽しむ!」   アイツって、ずっと狐音さんに催眠かけられてたのか…   「そうですか!怜っちも波臥君も来るですか。雅心君はどうですか?」   怜璃と雪渡が来るのに安心した珀奈は、雅心にニコニコ笑顔で聞いてきた。   「すまない珀奈。俺はその日に用があるから行けない。」   と、雅心は謝った。     その日は"俺達"にとって…     もっとも大事な日なんだ…     忘れちゃいけない…     大切な重大な…     "あの人"の―――だから…     雅心の発言に、珀奈と怜璃は驚いた。   「ど、どうして行けないですか!?用って何ですか!?」   と、珀奈は少し涙目になりながら雅心に迫った。   一方怜璃は、行けないのは自分のせいかと思い、申し訳無い気持ちで雅心を見詰める。   「ちょっとな。男二人、女二人のダブルデートがあるんだよ。まぁ女一人は来るかは分からんがな…」   と、笑顔で言う雅心。   だが、その笑顔は明らかに作り笑いだと分かる。   「本当は何があんのよ」   不振に思った怜璃は雅心に聞いた。   「本当に"デート"だよ。年に一回だけの……な。 まぁそうゆうことだ。俺は先に帰るよ」   そう言って、雅心は教室を出た。   残った三人も、後で改めて連絡すると言うことで、解散した。    
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